PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)

PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)

浦沢 直樹(著)手塚 治虫(著) 小学館

グループ:Book
発売日:2007-11-30

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カスタマーレビュー
おすすめ度:
今回は広く動きがある  (2007-12-16)
手塚作品の行間を、シリアスで埋めた浦沢作品の第5巻。

手塚作品ではごく短い1シーンだったものを、
独自の解釈でシリアスに展開していく。
総論としてはゆったりとした進み方なのだが、
各論はスピード感のある行間の埋め方だ。

プルートゥの輪郭がおぼろげに見えてきたり、
登場人物(この世界ではロボットも人と同じだ)の
バックボーンが明らかにされたりと動きのある巻。

次巻が待ち遠しい。

感情を持ったロボット  (2007-12-09)
フィナーレに向けての最後のフリの巻ですね。
この巻でだけみても非常に完成度の高い仕上がりになってます。

ロボットは、人間の為に造られたのであるから、人間にとって害になるロボットは、失敗作なのですが、人間はより高性能で人間に近いロボットを目指している中、一体のロボットが人を殺してしまうのです。
もちろん失敗作ですが、ロボットが憎しみ、いわゆる感情を持った段階でそのロボットは、もう人間です。
だから人間とロボットは近づきすぎてはいけないんですね。失敗作こそが実は完成だったんですね。
テーマ性もしっかりしていて骨太な作品です。

それにしても浦沢直樹は、相変わらず凄い構成力ですね。
先のよめない展開、練りこまれた物語という点に関していえば、浦沢直樹の右にでるものはいないんじゃないかなあ。

もちろん原作も読んでますが、原作とは違った形で充分に楽しめます。

ロボットに憎悪の感情はあるか?  (2007-12-08)
このマンガの中で、ロボットを作成する時には「ロボットは人間を殺せない」、「憎悪の感情を持たせない」という前提条件プログラムを組み込んでいる。

また、ロボットの記憶は、定期的なメンテナンスで消してしまうことができる。

しかし、主人公であるゲジヒトは、憎悪の感情を持ち、消し去ったはずの記憶が残っているようである....。

一方、プルートゥの謎は、以前、謎のままです。

アトムのままで?  (2007-12-06)
人間の痕跡がない殺人事件
プルートゥ?

残された謎のメッセージ
プルートゥ?

治虫原作
浦沢アレンジ

アトムが主人公ではない(笑)

第32話/記憶の傷跡の巻
第33話/勝者、賢者、生者の巻
第34話/神の選択の巻
第35話/応答せよゲジヒトの巻
第36話/憎悪の追跡の巻
第37話/悲しき訪問者の巻
第38話/60億の混沌の巻
第39話/獄中の王の巻

を収録

重要参考人アドルフ・ハースを護衛任務中のゲジヒト
セーフハウスへの護送中に彼から
「俺の兄貴を殺したお前は、人殺しの機械だ」と告白される
セーフハウスへアドルフをひとり残すゲジヒトは“人工知能矯正キャンプ”へ
そこで衝撃の事実が明らかに・・・

人間は「忘れる」ことができるが
ロボットは「消去」で忘れることができるのか
憎しみも悲しみも残ることはないのか

一方ヘラクレスが例の竜巻に挑む!
もう一人のロボットがそれを上空から観察するものの!

アトムは眠ったままだったが
製作者の彼の人が現れ修復をおえる

アトムは目覚めない
原因は彼の人が以前に作った
最強のロボットと同じと断言
そのロボットもいまだ眠ったままだというが
果たして?
対処法はわかっているものの
それを実施したアトムはアトムのままなのか?

一方ゲジヒトは某国の牢の中で
プルートゥの名を耳にする

原作を知る者は新たな視点に驚愕
知らないものも斬新なストーリーに逼迫(笑)
目が離せない作品です

あとがきも必読

ロボットは人間のメタファーである。  (2007-12-06)
戦うための「回路がない」エプシロン。
一方「戦うためにできている」ヘラクレス。
人間をはるかに凌駕する能力を持ちながら、不要な「回路」をもたないロボット。
60億の人間の人格をシュミレートされた、目覚めない人工知能。
人工知能を目覚めさせる方法はわかっている。それは、「偏り」を注入すること。
そして・・・モンスター・プルートゥ。
現代の日本の、おそらくはそれを先取りする形で現れるネットの風景と、
そのモチーフが、著しく重なっている。
「とびお」を作って一緒に暮らす、天馬博士の悲しみ。
愛するものの心を求める、エゴのかなしみが、そっと置かれ、
憎悪のもつ悲しみというか、憎悪が人間のなにかを支えているようにも思われる
そのテーマに、かぎりない切なさを感じる。

私は、アトムに、目覚めて欲しくない。
あるいは、目覚めて欲しい。
ごく普通の、なんのとりえもない、少しだけ聡明で輝きにみちた、
平凡な子供として。




PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)

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